「北鎌フランス語講座 - ことわざ編」では、フランス語の諺の文法や単語の意味、歴史的由来などを詳しく解説します。

Le jeu n'en vaut pas la chandelle. についての補足


Le jeu n'en vaut pas la chandelle. についての補足

Le jeu n'en vaut pas la chandelle. を、「en」を使わずに書き換えるとどうなるか、以下で考えてみます。

もし、この「en」が「de + 物」に代わる - 名詞に係る(訳:「その」)だとして、「en」が「Le jeu」を指し、「la chandelle」に係ると解釈すると、次のように書き換えられるはずです。

  • ? Le jeu ne vaut pas la chandelle du jeu.
    直訳すると、「その賭け事は、賭け事の蠟燭(=つまり賭け事をするために照らす蠟燭)の価値がない」。

しかし、『ロワイヤル仏和中辞典』で en を引くと、「注意 14」に、「所有物と所有者が同一節中にある時は(...) en を用いることはできず所有形容詞を用いる」として、次のような例文が載っています。

  • L'église élance son clocher vers le ciel.
    教会はその鐘楼を空にそびえ立たせている。

これを、en を使って次のように言うことはできない、というわけです。

  • × L'église en élance le clocher vers le ciel.

同様に、上の「Le jeu ne vaut pas la chandelle du jeu.」という文で最後の「du jeu」を置き換えると、en ではなく所有形容詞 sa を使って次のようになるはずです。

  • Le jeu ne vaut pas sa chandelle.

とすると、この意味で「en」を使うのは不適切といえるかもしれません。

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