「北鎌フランス語講座 - ことわざ編」では、フランス語の諺の文法や単語の意味、歴史的由来などを詳しく解説します。

『痴愚神礼讃』

『痴愚神礼讃』の挿絵

L'âne frotte l'âne. (ろばがろばをこする)という表現は、現在は「ろば」を使いますが、昔は「らば」だったようです。

ここに掲載するエラスムス『痴愚神礼讃』(1511年)の挿絵は、本文中に出てくるラテン語の諺 Mutuum muli scabunt (らばが互いにこする)を描いたものです。

かゆい体をこすりあって、気持ちよさそうにしています。

らばが互いにこする

出典:Gallica

ろばと同様、らばも耳が長いのが特徴です。ただし、実際にはここまで長くはないようなので、誇張して描かれているようです。

エラスムスの肖像画も残しているハンス・ホルバインが描いたとされています。

⇒ L'âne frotte l'âne. (ろばがろばをこする)の解説


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